『サラリーマン川柳』が問いかけるもの

1987(昭和62)年にスタートした第一生命の『サラリーマン川柳』。

川柳は俳句と違って、日ごろの想いを五・七・五の十七音に表すだけで、季語などの制約がないのが特徴です。


31回目を迎えた今年のコンクール、全国から寄せられた47,559句の中から優秀句が選ばれました。

栄えある第1位は、スポーツジム 車で行って チャリをこぐ

第2位は、「ちがうだろ!」 妻が言うなら そうだろう

ちなみに第3位は、ノーメイク 会社入れぬ 顔認証


個人的に気になる歴代1位の作品をいくつか並べてみると、

いい夫婦 今じゃどうでも いい夫婦

久しぶり~ 名が出ないまま じゃあまたね~

「課長いる?」 返ったこたえは 「いりません!」

プロポーズ あの日にかえって ことわりたい

まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる


『サラリーマン川柳』の応募総数は実に約114万句。日常の何気ないできごとをユーモアと風刺のセンスでみごとに表現し、まさに時代を映す鏡として根づいています。

そこには、思わず“あるある!”それ分かる!と多くの共感があります。

そして何よりも、今ここにある平穏な日々がいかにかけがえのないものかを、私たちに問いかけているかのようです。

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