残すところあと一週間で、30年余の『平成』の時代が終わりを告げようとしています。
そして5月1日の新天皇即位をもって改元、いよいよ『令和』の幕があきます。
このたびの生前退位による改元は、江戸時代後期の光格天皇以来200年ぶりのこと。『平成』最期の日とな
る30日の「退位の礼」にはじまり、半年にわたって「即位の礼」など皇位継承に伴う一連の儀式や行事が
執り行われます。
そもそも日本最初の元号は645年の『大化』、以来1400年近くにわたり時代を映す鏡として連綿と続い
てきました。古代中国に発祥し東アジアに広まったとされますが、今でも使っているのは日本だけ。
幕末までは天変地異や疫病の流行などを理由に改元がたびたび行われましたが、明治以降は天皇一代に一つ
の元号とする「一世一元」制となり今日に至っています。ちなみに『明治』は、天皇が3案の中から “くじ”
を引いて決まったものとか。
遡ること今からちょうど40年前に元号法が制定されると、▼国民の理想としてふさわしい良い意味を持つ
▼漢字2文字▼書きやすく読みやすい▼これまでに元号や一般に使われていない――などの基準で、政府が
有識者などの意見を聞いたうえで定めています。
248番目の元号『令和』は日本最古の歌集である「万葉集」が出典、初めて国書から採用されました。
“人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ”という意味から、“一人ひとりが明日への希望ととも
に、それぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたい”との願いが込められているようです。
ともあれ新時代の扉がまさに開くとき、誰もが等しく穏やかで幸せに暮らせるよう願って止みません!
それにつけても『平成』を懐かしみ『令和』に思いをはせるわけでもなく、ただ漫然と10連休の過ごし方に
頭を悩ませる自分がいるのも現実。
ああ悲しいかな、“のほほ~ん”と馬齢を重ねてきたのが凡夫たるゆえんかな・・。