季節は早夏 もうすぐ7月です。7月といえば、皆さんは何を思い出しますか?
夏休みでしょうか! 夏の風物詩花火でしょうか。☀
花火の始まりは、将軍徳川吉宗が大飢餓とコレラの流行を憂い、人々の「無病息災」を願い、川開きの5月28日(陰暦)に隅田川で水神祭を行い、花火を打ち上げました。これが今の隅田川花火大会の始まりだそうで、川開きの日の花火が定番となり、全国で夏の花火大会が定着していったそうですよ。
それを聞いて思い出したのが、『平田一式飾り』です。
平田一式飾は、その名の通り仏具、陶器、金物、茶器などの一式を自在に使い分けて歴史上の登場人物や場面、テレビ等で話題になったものなど、技巧を凝らし飾り競うという、出雲市に二百年来伝えられる独特の民俗芸術です。
その一式飾り、不文律ですが、材料に穴を開けたり、色を塗ったり、変形せずに作り、解体すると元通りに使用できなければな
らないことになっています。凄い技です!
さて始まりは、宝暦2年(1752年)原因不明の悪病が市街地に大流行した時、天神の御神幸(おたび)の祭典が行なわれることにより退散したと伝えられ、寺町の住人で表具師の桔梗屋十兵衛は、平田天神への信仰にあつく、天神の御神幸(おたび)の祭典が恒例になるように祈願したところ、寛政5年(1793年)これがかなったので、茶道具一式で「大黒天」を作り、神慮をなぐさめ奉ったといわれており、約220年もの間飾り継がれてきました。